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漢方薬セルフチェック アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは免疫の過剰反応によって起こるアレルギー疾患のひとつで、遺伝的なアレルギー性素因に起因するところが大きいが、その他にその人の食生活や、 生活習慣、生活環境なども関係してきます。一般的にアトピー性皮膚炎の方は、皮膚の防衛力や保水力が乏しく正常な人よりも刺激を受けやすいですが、これらの遺伝的な素因を別にすると 食生活の影響が大きく、食事に注意を払う必要があります。

西洋薬での治療はステロイド軟膏や免疫調整薬での治療でが主となり、一時的に良くなっても、薬の効果が切れるとまた再発し、根本的に治療するのが難しい病気です。
また、ステロイド薬は長期的に使用すると肌が浅黒く、木の皮のようにぶ厚くなったりという副作用もあります。

漢方ではアトピー性皮膚炎を乾燥性タイプと湿潤性タイプの大きく2つに分けて考えます。

・乾燥性タイプ・・・肌がカサカサ乾燥し、冬に悪化することが多く、パラパラと粉をふくタイプ。
炎症(熱感)を伴っている場合は温清飲(うんせいいん)
炎症(熱感)を伴わない場合は当帰飲子(とうきいんし)
を使用する場合が多いです。
・湿潤タイプ・・・夏に悪化することが多く、炎症(熱感)がありジュクジュクと滲出液が出てくるタイプ。
滲出液が多い場合は消風散(しょうふうさん)
滲出液が少なく炎症(赤み)が強い場合は黄連解毒湯(おうれんげどくとう)を使用する場合が多いです。

単にアトピー性皮膚炎といっても症状や体質は千差万別です。上記以外にも、免疫力が弱い方や、子供で肌が弱い方、体毒が多い方など原因はいろいろと考えられ、個々の体質に合った漢方薬を服用することが大切です。

Yes No

患部は赤く熱をもっている。 No 乾燥肌で患部はカサカサしており、特に冬に症状が悪化する。 No 肌は浅黒く、傷は化膿しやすい。
Yes
 
Yes
 
Yes
夏や季節の変わり目に症状が悪化する。    
Yes
 
 
患部はジュクジュクしている。 No 乾燥肌で患部は赤くを持っている。 No 暑がりで患部は赤く熱症状が強い。
Yes
 
Yes
 
Yes
   

 

※上記のチャートは簡易なもので必ずしも適しているとは限りません。
また、上記の漢方薬以外にもアトピー性皮膚炎に使用する漢方薬は様々あります。
症状が改善されない場合は一度ご相談下さい。ご相談の際、ご来店して症状を見せて
いただくか、写真などで患部の症状がわかるとより適した漢方薬を処方できます。

 

◆アトピー性皮膚炎に使用する漢方の軟膏

紫雲膏(しうんこう)・・・・・・患部に熱感がなく肌がカサカサして潤いがない場合に使用します。

中黄膏(ちゅうおうこう)・・・患部が赤く熱を持っている場合や化膿して分泌液がある場合に使用します。 

 

◆アトピー性皮膚炎の食養生

アトピー性皮膚炎は特に食生活の影響が大きく食養生に注意を払う必要があります。
アトピー性皮膚炎はアレルギー性疾患であるから、皮膚だけの病気と考えず、全身の病気で
たまたま症状が皮膚に現れたものだと考えて食養生や治療を行う必要があります。

①アレルゲンになりやすい食事は避ける
  牛乳、卵、牛肉、豚肉、青魚、エビ、カニ、貝類、ゴボウ、フキ、タケノコ、チョコレート、コーヒー
ピーナッツ、あくの強いもの等
牛乳や卵、牛肉、豚肉、青魚などの動物性蛋白食品をあまり過剰に摂らず、代わりに玄米や大豆製品などの植物性蛋白食品を摂るようにする。
体質は一人一人違うので、食べたものが自分の症状にどう影響したかを確かめて、良い物悪い物を区別していくことが大切です。
濃い味のものは避け、薄味でバランスよく食事しましょう。

②未精白穀や緑黄色野菜を十分に摂る

 皮膚の健康維持にとって、ビタミンやミネラル類は特に重要な役割を果たしています。

③糖分(白砂糖)の過食は避ける

 砂糖は代謝の過程で酸性物質となり、体内のカルシウムを大量に消費します。カルシウムは抗アレルギー、抗炎症および神経の安定の上でなくてはならないものであるから、カルシウムの不足はアトピー性皮膚炎を悪化させる方向に働きます。
また、砂糖は熱を持ちやすく過剰摂取するとかゆみが増す原因にもなります。
お菓子やジュース、缶コーヒーなどは避けましょう。

④香辛料やアルコール、タバコは避ける

 アルコールやコーヒー、辛い物などの刺激物は皮膚の血管を拡張させるので、皮膚の炎症を悪化させたり、かゆみが増します。
  タバコは血行を悪くし、肌荒れや皮膚の老化を早めます。また、アトピー性皮膚炎の人は熱が体内にこもりやすいため、煙などの熱を体内に入れるのはよくありません。