痔 と 大 腸 ガ ン
 痔の種類と原因
痔 核

(いぼ痔)
痔の中でも約半数を占め一番多いのが痔核です。何らかの理由で血流が妨げられ部分的なうっ血が起こることが原因で、直腸肛門周辺の静脈血管が膨らんでいぼ状になったもの(静脈瘤=血まめ)が痔核の本体です。このことからも判るように痔核は肛門だけの病気ではなく、血流を改善しなければならない病気なのです。

小腸などから吸収された栄養分や、肛門から流れてくる血液は「門脈(もんみゃく)という静脈血管を通って肝臓に集まり、そこから全身に流れていきます。この門脈で血行不良が起こると、門脈より下に位置する肛門でうっ血が起こり、腫れたり出血したりするのです。お酒の飲みすぎなどで肝臓に負担がかかったり、肝炎などの病気でも肝臓の機能低下によって血流が悪くなり、痔には悪影響を与えます。

その他のうっ血が起こる原因としては、長時間の座りっぱなし・立ちっぱなしや、お産・排便時・重いものを持ったりする時の「いきみ」冷えなどがあります。また、力が弱いためにヘルニアのように一部分だけがはみ出て、それが痔核になる場合もあります。
 
痔核が直腸にできたものを「内痔核」、肛門にできたものを「外痔核」と呼び分けています。
 
(ないじかく)内痔核 内痔核は痔核全体の約80%を占めています。直腸は自律神経が支配しているので痛みは感じませんが、排便時に出血することがあります。症状が進むと排便時に内痔核が外に出る「脱肛」という状態になります。この場合に炎症などがあると、痛みを感じることがあります。
(がいじかく)
外痔核
肛門は知覚神経が支配しているので痛みを感じますが、出血することはほとんどありません。
ただし、外痔核の所の皮膚が破れて溜まっていた血液がでてくることはあります。指で触れてみると、硬いしこりとして確認することができます。
脱 肛 内痔核が少しずつ大きくなり排便時などの強いいきみなどによって、肛門の外へ飛び出した状態を脱肛といいます。初めのうち排便後は自然に肛門内に戻りますが、症状が進むと排便後、指などで押し込まないと戻らなくなったり、押し込んでも戻らず、排便とは関係なくいつも出っぱなしという状態になります。脱肛のままの状態だと下着にさわり痛み痒みを感じたり、肛門に痔核があることによっていつまでも便意があったりします。

また体力的に虚弱で筋力が弱い人や、年配者などで肛門の支持組織が弱っている場合に、強い力が加わらない場合でも下にずり落ちてくる脱肛もあります。
裂 肛

(きれ痔)
便秘などで硬くなった便が無理に通過する時や冷えなどにより、血行が悪くなり肛門の皮膚が硬くなり、ひび・あか切れ状態になるのが原因です。少量の出血強い痛みがあり、この痛みが周囲の筋肉に影響を与えてけいれんを引き起こすと、排便後数時間に及ぶ痛みが続く場合があります。裂肛になると、排便時やその後の持続する痛みが辛く、排便を我慢してしまい便秘になってしまいます。
しかし、いづれ硬くなった便を排出しなければならず、その時にさらに深く切れ慢性化してしまいます。

裂肛が慢性化すると、肛門の弾力性が失われて肛門が狭くなり排便障害を起こしたり便秘になったり、さらに裂肛が治らずに肛門潰瘍となって進行し悪化することもあります。
痔ろう

(あな痔)
痔ろうは始めから痔ろうになるのではなく、「肛門周囲膿瘍」という段階があり進行して慢性期になったものを痔ろうといいます。肛門周囲膿瘍は、歯状線の奥にある肛門腺に大便中の細菌が侵入し、化膿性の炎症となったり膿瘍(ウミのかたまり)となり、ひどく痛み発熱を伴うこともありますが、たまった膿が出ると炎症は楽になります。 しかし、その口がなかなかふさがらず再発して慢性の化膿部分に穴の開いた状態になり、それが痔ろうとなります。痔ろうの症状としては、常に膿が出たりかゆみ不快感を感じたりします。

また、体力的に弱い人は回復力が弱く、いつまでも化膿状態やただれた状態が続くこともあります。
 痔の治療法と代表的漢方薬
痔は、ストレス・疲労・冷えや、お酒・刺激物・肉類の摂り過ぎ、また便秘が原因に
なることもあります。
便秘を予防するためには野菜や海藻などに多く含まれる食物繊維や、ビフィズス菌などの
乳酸菌を多く含むヨーグルトや牛乳などを積極的に摂りましょう。

痔の症状はお尻にイボができたり切れてしまったりするのですが、その部分だけの
単なる皮膚病ではありません

ですから、時には塗り薬や座薬も使いますが、それだけでは慢性化しやすく、漢方薬で
血行を良くしたり回復力を促さないと根本的な治療にはならない病気なのです。
   漢 方 薬
ほ ちゅう えっ き とう
補 中 益 気 湯
   外 用 薬
しうんこうざやく
紫雲膏 坐薬
 痔と大腸ガンについて
近年、食生活の欧米化が進んだことなどにより、日本人に大腸ガンが急増しているといわれております。
大腸ガン急増の最も大きな原因として考えられるのは、「食生活の欧米化」があります。動物性脂肪・糖分・高カロリー食品を摂りすぎると腸内が酸性に傾き過ぎ、腸内細菌の悪玉菌が増えてしまいます。悪玉菌は、タンパク質や脂肪を酸化し、発ガン因子にかえてしまいガンが発生しやすくなります。

また野菜類や食物繊維の不足は腸内をさらに酸性に傾け、ビフィズス菌などの善玉菌が働きにくくなり便秘になりやすく、便が流れにくい部位ほど発生率が高く大腸ガンになる要素が大きく、大腸に悪影響を与えることになるのです。

発病率は、60歳代がトップで70歳代・50歳代と続きます。発生部位については直腸と結腸に多く、両方で70%を超えています。また、S状結腸のように便が流れにくい形の部位ほど発生頻度は高く、盲腸や下行結腸のように比較的早くに便が通過したり流れが良い部位では、発生頻度は低くなっています。

症状としては、血便・便が細くなる・残便感・腹痛・腹部膨満感(お腹が張る)・下痢と便秘の繰り返しなどがありますが、これらの症状は良性疾患でも起こり、特に血便については痔ととても良く似た症状ですので注意が必要です。

また盲腸や上行結腸のように、肛門から離れた部位での出血は血便に気づかないこともあり、貧血症状が現れてはじめて気づくこともあります。
 大腸ガンの予防法
このような大腸への負担を少なくし大腸ガンを予防するには、悪玉菌が増える動物性脂肪・
糖分・高カロリー食品を控え、善玉菌が増える野菜類や食物繊維を積極的に摂りましょう。
日本には昔から伝わる発酵食品(みそ・しょうゆ・お漬物など)はたくさんの善玉菌を含み
腸内細菌を増やし活発にしてくれますのでとてもよろしいです。
ガンやアレルギー体質は、免疫力の低下が原因です。免疫力の強化には7種類の
キノコを含む「煎じ茸」が有効です。
せん じ たけ
煎 じ 茸
           便秘と腸閉塞症について

  腸閉塞症というのは、何らかの理由で腸の中の内容物が通過障害を起こす病気で、
  その結果便秘にもなります。

  原因としては、腸自体がねじれたり、重なったり、腸へつながる動脈に血栓ができたりして
  血行障害を伴うものや、精神的な緊張によってぜん動運動が低下するもの、腹部打撲や
  精神的ストレスによってぜん動運動が不規則になっておこるものなどから、胆石などの
  異物や、手術後の腸の癒着などさまざまですが、大腸ガンのような腫瘍によって腸閉塞
  状態になっている、というものもありますので注意が必要です。

  症状については、腹部膨満感や腹痛・吐き気など大腸ガンや便秘と良く似たものもありま
  すが、重症化すると発熱・脱水・意識障害などがあらわれ、緊急的な外科的手術が必要
  な場合もあります。
上記以外にも便秘・痔によい漢方薬はたくさんあります。
あなたに合った漢方薬を調合させて頂きます。
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