| 便 秘 |
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便秘でお困りの方はたくさんあり、又便秘と深い関わりのある痔にお悩みの方も
大勢あります。その数は3人に1人とよく言われますが「以前痔になったことがある
人」も含めると程度の差はありますが、4人に3人が「痔主」だという調査結果も
あります。 |
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大腸肛門のしくみ |
人間の大腸は成人では約1.5mもあり、大きく分けて盲腸・結腸・直腸の3つに分けられます。さらに結腸は、上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸に分けられ、直腸から肛門へとつながります。
直腸(粘膜)と肛門(皮膚)のつなぎ目には、歯状線(しじょうせん)と呼ばれるギザギザの線があり、この歯状線より上部は自律神経支配のため痛みを感じず、下部は知覚神経支配のため痛みを強く感じます。
また、直腸や肛門の周りには、毛細血管が毛糸玉のような形をして集まっている静脈叢(じょうみゃくそう)があり、この静脈叢は痔核に大きく関係するものです。 |
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大腸肛門の働き |
大腸には口から入った食べ物が、胃・小腸を通ってたどり着きます。大腸の上行結腸と横行結腸の上皮細胞層では、小腸で吸収されずに残っているビタミン・ナトリウム・マグネシウムなどの栄養素や水分を吸収し、便を固形に形作ります。
脱水された便は「ぜん動運動」という結腸全体が伸縮して徐々に便を運ぶ運動によって、下行結腸・S状結腸の方向に移動します。下行結腸とS状結腸は主に便を溜めておく部位で、大きくなった便のかたまりを強いぜん動運動の伸縮の波で直腸へと送り込みます。
便を押し込まれた直腸は、便がある程度の量になると「排便反射」という動きによって、S状結腸と直腸が収縮して便を肛門から外へと押し出します。
この時の肛門の動きは、いつもは閉じている肛門括約筋をゆるめて便を排出します。肛門括約筋は幼児では不随意的(意識と関係なく)で、幼児期の終わり頃になると随意的(意識的)に抑制することができ、それが常習慣性便秘(直腸性便秘)の原因となることもあります。
また大腸には、100種類以上・約100兆個といわれる数多くの腸内細菌があり、「善玉菌」と「悪玉菌」に分けられます。善玉菌は発酵作用によって消化機能を補い大腸の機能を正常に保ったり、消化しにくい繊維質を消化・分解したりする他、善玉菌そのものが腸の壁に定着し病原菌の侵入や増殖を防ぎ、感染から私たちを守ってくれています。
では悪玉菌は悪い菌だから全てが悪いかと言うとそうではなく、悪玉菌の中には大腸菌も含まれ、やはり必要なものなのです。大切なのは善玉菌が優勢でありつつ悪玉菌もあるというバランスなのです。 |
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便秘の種類と原因 |
| 便 秘 の タ イ プ |
器質性便秘
(病気が原因で腸が狭くなって起こる) |
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大腸ポリープ・大腸ガン・直腸ガン・前立腺肥大・前立腺ガン・痔・腸閉塞 などによる |
機能性便秘
(腸の運動機能の低下で起こる) |
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一過性便秘
(一時的なもの) |
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ー |
常習性便秘
(繰り返し起こる慢性的なもの) |
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弛緩性便秘 |
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けいれん性便秘 |
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直腸性便秘 |
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代謝機能低下による便秘 |
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| 便秘の種類 |
原 因 |
漢方薬 |
し かんせいべんぴ
弛緩性便秘 |
習慣性の便秘の中でも一番多いのが弛緩性便秘です。
大腸には筋肉を収縮させて便を外に出そうとする「ぜん動運動」というものがあります。
食物繊維不足や不規則な食生活・運動不足などの原因で、大腸の筋肉が衰え収縮力が低下するとぜん動運動も弱くなってしまいます。
その結果、便が大腸の中をスムーズに通過できなくなり便秘を起こしてしまうのです。
虚弱体質の方や冷え性・胃下垂の方、高齢者や寝たきりの方に多く見られます。便やガスが溜まってしまうためにお腹が張ったり、食欲不振になることもあります。 |
六 君 子 湯
小 建 中 湯
潤 腸 湯
麻 子 仁 丸
など |
けいれん性便秘
かびんせいちょうしょうこうぐん
(過敏性腸症候郡) |
精神的ストレスなどが原因で自律神経が乱れると、腸が過敏になりぜん動運動が強く起こりすぎて便を上手く運べないために、便秘や下痢・腹痛も起こすことがあるタイプです。
また精神的に緊張すると、腸が緊張して便が通りにくくなることが良くあります。 |
加 味 逍 遥 散
など |
ちょくちょうせいべんぴ
直腸性便秘 |
便意をもよおしても、つい我慢をしてしまう習慣のある人に多いタイプです。我慢を繰り返していると直腸が慣れて鈍くなってしまい、通常の刺激では便意が起きなくなります。
また下剤や浣腸の使いすぎで、自力で便を出す力が弱っている場合もあります。 |
大 黄 甘 草 湯
など |
代謝機能低下
による便秘 |
運動不足などにより血流や胃腸の代謝が活発に動かず便秘する。 |
桃 核 承 気 湯
防 風 通 聖 散
大 柴 胡 湯
三 黄 瀉 心 湯
大 黄 甘 草 湯
センナ大黄錠
など |
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便秘の治療法と代表的漢方薬 |
便秘は体調の悪い時や、食事の不摂生・運動不足などにより起こりますが、毎日の生活を見直すことで
予防や改善ができます。できるだけ、便秘にならないように気を付けましょう。
弛緩性便秘の場合にはおだやかな下剤を用いて、直腸性便秘の場合も「毎日出る」という習慣を
つけることが必要です。
けいれん性便秘の場合には、強い下剤を用いてはいけません。腸のぜん動運動を促進させてしまい、
症状がひどくなってしまうことがあります。
しかし、刺激性の強い下剤は飲み続けると、腸だけでなく精神的にも依存してしまい下剤の量が
増えたり、「その薬を飲まないと便が出ない」と思うことが便秘の原因になることもあります。
また楽に便を出してしまうために、排便時に必要な腹筋や大腸自体を動かす筋肉が低下してし
まい、慢性的な便秘の悪循環になってしまいます。
漢方薬は体質や便秘の原因により使い分けることができ、刺激も少なく体にやさしく安心です |
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