更 年 期 障 害
更年期障害とは

          女性の一生は大きく分けると「幼小児期」「思春期」「性成熟期」「更年期」「老年期」
          なります。

          女性の性機能は女性ホルモンの働きにより月経がおこり、女性らしい体形になります。
          この性機能が活発に活動している時期が「性成熟期」です。
          年とともに卵巣の卵が減少していくと排卵がおこらなくなり、月経がおこらなくなります
          (「閉経」)。又、女性ホルモンの分泌もされなくなり「老年期」へと入っていきます。

          この性成熟期から老年期に移行する時期を「更年期」とよびます。「更年期」は閉経を
          迎える時期の前後5年ぐらいの期間といわれており、だいたい45〜55歳ぐらいを指し
          ます。

          更年期障害は更年期に心身の不調が現われ、それらが生活に支障をきたすようになっ
          てしまった状態のことをいい、老年期への入り口をスムーズに通過できないことです。
          更年期の女性の60〜70%の人が更年期障害にかかるといわれています。        
更年期障害の原因

         女性ホルモンについて(2種類)

エストロゲン

(卵胞ホルモン)
排卵前の卵胞から分泌されるホルモンで、生理後から排卵前にかけ分泌が高まります。
子宮や乳房を発育させるなど女性らしい丸みのある体への熟成など促したり、妊娠の準備を整える働きがあります。

その他にエストロゲンの働きは生殖機能とは別に重要な役割があり、コラーゲンの生成を促し美しい肌や髪を作るよう促したり、骨を丈夫にします。
又、酵素の働きを抑制する作用があり、コレステロールの増加を防ぎます。
プロゲステロン

(黄体ホルモン)
排卵後の黄体から分泌されるホルモンで、受精卵を着床させるため子宮内膜を柔らかくさせたり、妊娠していない時は子宮内膜を剥離させ月経を促します。

又、脳の体温調節中枢に作用し体温を高くします。


          女性ホルモンは脳から分泌される卵胞刺激ホルモンの刺激をうけて卵巣から分泌され、
          分泌量は卵巣が成熟し始める頃から成人前までに急激に増加します。
          ところが20〜30歳代をピークに更年期を迎える頃になると卵巣機能の衰えにより減少
          します。すると脳は卵胞刺激ホルモンを刺激しエストロゲンを分泌するよう命令しますが
          卵巣は分泌できず、脳から卵巣への命令ばかりが急増しバランスが乱れてしまいます。

          このようにホルモン分泌のバランスの乱れによる身体的要因以外にも、子供の独立・
          介護など環境的・社会的要因やストレス・几帳面・まじめ・責任感が強いなど心理的・
          性格的な要因
、年齢的な肉体の衰えなどが複雑に絡み合い更年期障害が起こります。    
更年期障害の症状

          症状の出方や強さ、種類、期間などは人によりさまざまですが、主な症状を分類すると以下の
          ようになります。

血管運動神経系  ほてり・のぼせ・発汗・冷え・動悸・息切れ・むくみ など
精神神経系  頭痛・めまい・不眠・不安感・イライラ・うつ状態・耳鳴り・
 立ちくらみ など
運動器官系  腰痛・肩こり・関節痛・背部痛・筋肉痛・疲れやすい など
消 化 器 系  食欲不振・便秘・下痢・吐き気・胃もたれ・胸やけ など
泌 尿 器 系  失禁・排尿痛・血尿・頻尿・残尿感 など
生 殖 器 系  月経異常・性欲低下 など
知 覚 系  知覚過敏・知覚鈍麻・しびれ・視力低下 など
皮 膚 系  しわ・くすみ・かゆみ・乾燥 など

          このように多くの症状がありますが、これら以外にも数百種類もの症状があるといわれて
          います。
          又、ホルモン分泌の乱れに対し、体や心が敏感に反応する人とそうでない人がいるので
          症状に強さにも個人差があります。

           
注意が必要なのはこれらの症状が更年期障害によるものとは限りません。
  疲れやだるさが糖尿病から引き起こされることもあるし、肩こりや頭痛が高血圧症
  による場合もあるなど更年期の時期には生活習慣病をはじめとする各種の病気が
  発生しやすい時期でもあります。

  更年期障害は更年期の年齢であり、さまざまな検査をしても特定する病気が見つ
  からないけれど、症状がある時
にいわれます。

          更年期障害は閉経期から老年期に入り、ホルモンも安定し自律神経の中枢も心理的に
          安定することにより気にならなくなってきますが、女性ホルモンの不足から骨粗鬆症や
          コレステロール・中性脂肪の増加などおこりやすくなりますので注意が必要です。
予防と対策
          やはりバランスのよい食事と適度な運動が大切です。

          
その他、大豆には女性ホルモンと同じ働きをする大豆イソフラボンといわれる成分が
含まれています。
大豆イソフラボンは植物由来のエストロゲンとも呼ばれる、ポリフェノールの一種
女性ホルモンのエストロゲンと分子構造が似ており、体内に摂取されるとエストロゲン
と同じような働きをする
為、更年期で減少したエストロゲンを補うといわれています。

納豆・豆乳・豆腐・味噌など大豆・大豆製品を多くとりましょう。
又、骨粗鬆症の予防やイライラ防止に乳製品やジャコなどカルシウムもしっかり摂り
ましょう。



          
                                                          
          この時期に体調の変化が起こるのは自然なことですので、その事をありのまま受け入れ
          悩みやあせり、イライラは症状を強くしますのでリラックスしてゆったり過ごしましょう。
   漢方薬
さい こ か りゅう こつ ぼ れい とう
柴胡加竜骨牡蠣湯
さい こ けい し かん きょう とう
柴胡桂枝乾姜湯
とう かく じょう き とう
桃核承気湯
けい し ぶく りょう がん
桂枝茯苓
か み しょう よう さん
加味逍遥散
とう き しゃく やく さん
当帰芍薬散
よく かん さん か はん げ ちん ぴ
抑肝散加半夏陳皮
けい し か りゅう こつ ぼ れい とう
桂枝加竜骨牡蠣湯
はん げ こう ぼく とう
半夏厚朴湯
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